日の出から日没まで作業する。
自然の中で生きている実感が とても気持ちいい。

ふるさと日南のトマトを
全国ブランドへ

東京からUターン

独立就農

坪倉 弘和さん

日南町出身。米子高専を卒業後、
関東エリアでエンジニア、営業等の職を経験し、
平成27年、30歳で日南町へ妻・万葉さんを伴いUターン。
一年間の農業研修を経て、独立営農へ。
家族は妻と2歳の男の子。

東京からUターン

独立就農

坪倉 弘和さん

日南町出身。米子高専を卒業後、 関東エリアでエンジニア、営業等の職を経験し、 平成27年、30歳で日南町へ妻・万葉さんを伴いUターン。 一年間の農業研修を経て、独立営農へ。 家族は妻と2歳の長男。

―日南町でトマト農家になられた経緯を教えてください。

もともと30歳くらいには地元に帰ると決めていました。実家は米の兼業農家ですが、農業をするとは決めてなくて、とりあえず帰って、さぁ仕事をどうしようかというとき、久しぶりに地元の先輩たちと会って話を聞いていくなかで、農業もありかなと思うようになりました。就農している先輩もたくさんいるし、県外からの農業研修生など、けっこう若い世代が頑張っているなと刺激を受けたので。研修制度を利用して一年間、トマト農家を中心に回り、就農の準備をしました。Uターン直前に結婚したので農業でそれなりの収益を上げることを考えたら、日南町特産のトマトがいいだろうと最初から決めて、自営の道を選びました。

―独立営農をするにあたり、初期費用などは?

 自宅近くに約14aの畑を借りて、40mのハウス3棟、30mのハウス4棟を建てました。一人でやるにはほぼ限界という規模で、最初からやっていこうと。初期費用はハウス建設費だけで1000万円、町と県の補助事業の利用で3分の2が賄え、就農後は最長5年間、年150万円が保証される国の就農給付金も利用できました。この制度があるのとないのとでは、新規就農に踏み出す一歩が全然違う。かなり助かりました。

―トマト農家になって2年、農業の難しさを感じることは?

 わりと順調だと思います。収穫量と所得の面からいえば問題ありません。1日のスケジュールは、日の出とともに収穫し、10時に集荷場へ。それからお昼をはさんで日没までの作業のルーティンです。人として当たり前の生活のリズムがあって、自然の中で生きている感じがとても気持ちよくて充実していますが、ただ一人で黙々と作業をしているので、ちょっと人恋しく、寂しいなと感じることはあります。

―日南町での暮らしはどうですか?

 妻はトマトの選果場へパートに出ていますが、最初は抵抗があったみたいですが、いまは地域のおばあちゃんたちの中ですっかり馴染んでいます(笑) みんなやさしいですから。 トマト農家は4月から11月くらいまでが農繁期で、その期間はほとんど休みがとれませんが、それでもできるだけ時間を作って、近場の温泉とかに行ってプチ旅行気分を味わうようにしています。そのぶん冬場の農繁期はゆっくり家族旅行に行くようにしていて、ガッツリ家族サービスしています(笑)  買い物とかは確かに不便さはありますが、僕たちの住んでいるエリアからは車で15分くらい走れば、島根県の横田に出れて、そこでひと通りのものは揃います。東京で暮らしていたときは、何でも簡単に手に入ることが当たり前になっていてありがたみを感じなくなっていたけれど、僕にとってはちょっと不便さのあるいまの暮らしの方が、しっくりちょうどいいです。

―子育て環境も充実しているようですね。

 はい、それはもう。日南町は子育て支援がかなり手厚いです。保育料は無料ですし、もちろん待機児童問題もない。僕は日南町でしか子育て経験がないので、ほかの地域と比べようがありませんが、たぶん制度的にも環境的にもかなり恵まれていると思うので、子育て世代にはおすすめです。

―生活の基盤もできましたね。
さて、これからの展望をお聞かせください。

 トマト農家として、先輩方が築き上げてきた日南トマトのブランド力を高めていくことが、僕たち若い世代の責任だと思っています。トマトは夜温が下がると自然と糖度が増すので、日南トマトは日南の気候が自然においしくしてくれるんです。だから、日南トマトは甘くておいしい。いまは米子、岡山、広島方面に出荷されていますが、さらに品質を高めて、もっと全国の人たちに食べてもらいたいですね。
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ちょっこしきてみない。日南ってどんな町?
作物と森を育てた時間、それは自分が成長した時間。